ダンススタジオ音響設備のご提案
ダンススタジオ音響設備・防音工事の検討ポイント
ダンススタジオの音響設備・防音工事を検討する際のポイントについて、まとめています。
ダンススタジオの音響設備を検討する際は、周辺への騒音対策として、同時に防音工事を検討する必要があります。
こちらのページでは、ダンススタジオの主な課題と音響設備・防音工事の各々の検討ポイントについて、ご紹介致します。
ダンススタジオの主な課題
ダンススタジオの音響及び防音面の主な課題は、下記の通りです。
- ダンススタジオ内が響きすぎて、音楽が聴きづらい。
- インストラクターの声が聞き取りづらい。
- ダンススタジオ内の音楽や声が周辺に漏れて、騒音等のクレームになる。
- 床の衝撃音が、階下等へ伝わり、クレームになる。
以上が、ダンススタジオの音響及び防音面の主な課題です。
ダンススタジオ・リトミック教室等では、床衝撃音や室内の音楽・声が、周辺で問題になることがありますので、防音面も同時に検討することをお勧め致します。
ダンススタジオ音響設備の検討ポイント
音響障害の防止
高音質で快適な音空間を実現するためには、響きの長さ(残響時間)を調整するだけではなく、音質や音色を調整すること、すなわち響きの質を設計することが必要です。
特にに平行に対向する反射性の大きな面がある場合は、エコー(注1)やカラーレーション(注2)といった音響障害となりますので対策が必要となります。
- 注1:エコーとは?
- 注2:カラーレーションとは?
エコーとは、直接音から遅れて聞こえてくる反射音の内、直接音と分離してずれて聞こえるもので、音が聞き取りづらくなる音響障害です。
カラーレーションとは、反射音が干渉して音色が変わる音響障害です。
最適残響時間
極端に響きが少ない空間や、響きすぎて原音がわからないような部屋では、良好な音環境ではありません。
レッスン室の残響時間は、音楽のジャンルによって異なりますが、平均的には、室内平均吸音力が25%~35%程度の設定が最適な残響時間を得られる目標値です。
ダンススタジオ音響機材の基本システム
ダンススタジオの音響機材は、室内面積や構造・用途によってことなりますが、基本のシステムは下記の通りです。
オーディオミキサー
オーディオミキサーの役割は、マイクや送出機器からの信号を入力し、音量や定位などを調整して、パワーアンプに出力します。
オーディオミキサーの種類は、主に下記の通りです。
- アナログミキサー
- デジタルミキサー
- パワードミキサー
一般的に普及している種類で、入力信号をアナログのまま、音量や音色を調整し出力します。
入力信号をデジタル変換し、デジタルデータとして処理を行い出力します。音質が劣化しない等の特徴があります。
パワーアンプを内蔵しているミキサーです。中小規模の音響システムで主に導入されています。
パワーアンプ
パワーアンプとは、オーディオミキサーで、調整された信号をスピーカーが駆動できるレベルまで増幅する機器です。
- 単体タイプのパワーアンプ
- パワードミキサータイプ
- パワードスピーカータイプ
パワーアンプのタイプは、主に下記の通りです。
一般的なパワーアンプで、音響ラック等に組み込んで使用します。
ミキサーにパワーアンプを内蔵しているタイプです。中小規模の音響施設で主に導入されています。
スピーカーにパワーアンプを内蔵しているタイプです。小規模の音響施設で主に導入されています。
オーディオイコライザー
イコライザーとは、音声信号の周波数特性を調整する音響機器です。
主に録音特性やスピーカーの特性の補正などに利用します。
マイク類
マイクは、大きく分類すると、有線マイクとワイヤレスマイクに分けられます。
また、用途に応じて、スピーチ用やボーカル用等の種類がありますので、利用シーンを想定して、お選びください。
ワイヤレスマイクについては、受信側の機器として、ワイヤレスチューナー及びワイヤレスアンテナが必要です。
ワイヤレスマイクの主な種類
- スピーチ用ハンドマイク
- ボーカル用ハンドマイク
- タイピン型マイク
- ペンダント型マイク
- ヘッドセット型マイク
- プレストーク型マイク
スピーカー類
スピーカーは、設置方法により、天井埋込型・天吊り型・壁掛け型に分類されます。
スピーカーの配置・数量・出力・インピーダンス(注1)については、ダンススタジオ内の室面積や形状を確認しながら、機器選定します。
- 注1:インピーダンスとは?
スピーカーの持つ電気抵抗のことで、単位はΩ(オーム)です。アンプとの組み合わせで、決定します。
音響ラック
音響機器を収納するラックで、通常はEIA規格に適合する音響ラックを使用します。必要に応じて、導入をご検討ください。
*EIA規格の音響ラックとは、音響機器の取付ピッチが、44.45mmの倍数になる規格です。
<音響ラックイメージ>
以上が、ダンススタジオ音響機材の基本システムについてのご紹介です。
ダンススタジオの音響機材は、室内面積や構造・用途によってことなりますので、詳しくは、音響設備工事会社へ、見積・工事依頼しましょう。
ダンススタジオ防音工事の検討ポイント
防音設計の目標値
ダンススタジオ・リトミック教室等では、室内で出す音が隣接する箇所へ騒音にならないようにすること、及び隣室や屋外からの騒音が練習に支障ないようなレベルにすることが重要です。
防音室の防音性能は、D値という遮音性能の等級で評価されます。
使用条件によって必要な防音性能は変わりますが、Dr-60~Dr-65が目標値となります。
床衝撃音に対する対策
ダンススタジオに於いては、床の衝撃音が階下等へ伝わり、クレームになることがあります。
特に建物の2階以上にダンススタジオを開設する場合は、注意が必要です。
音は空気を伝播してくるもの(空気伝播音)と壁・床・天井などの物体内を伝播するもの(固体伝播音)があります。
新規にダンススタジオ等を開設する際は、床の構造や衝撃音の伝わり方等を事前に確認することをお勧め致します。
以上が、ダンススタジオの主な課題と音響設備・防音工事の各々の検討ポイントについてのご説明です。
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