電気音響設備設計について
電気音響設備設計の検討ポイント
電気音響設備設計を行う際の検討ポイントについて、まとめています。
電気音響設備設計を行う際は、お客様の要件を設計図書に反映させる作業が必要となります。
その為には、建築音響・電気音響の知識はもちろんのこと、音響機器の仕様や施工後の音響測定まで、全ての知識が要求されます。
こちらのページでは、電気音響設備設計の検討項目の中で、運用面に影響を与える「残響時間」について、ご説明致します。
電気音響設備設計の検討ポイント
良好な音質で聴けるような音響空間を設計するには、残響時間が大切なポイントになります。
こちらの項目では、残響時間の基礎知識について、ご説明致します。
残響時間とは?
残響時間とは、部屋の響き具合を示す室内音響の重要な要素です。
室内に一定の強さの音を出して、定常状態に達してから音源を止め、室内の音の平均エネルギー密度が最初の百万分の一に下がるまで、すなわち音の強さのレベルが60dB下がるまでに要する時間のことです。
残響時間の測定方法
測定する室内でスピーカよりピンクノーイズを発生させ、定常状態にして音を止め、その減衰音を記録し、60dB減衰するまでに要する時間を算出します。
音源位置は、出来るだけ部屋に音が拡散するようにセットし、受音点は、部屋の大きさを考慮した多点の平均値とします。
最適な残響時間とは?
ほどよい響きは、音に豊かさや暖かみを与えますが、響きすぎると演奏の妨げになったり、本来の演奏の意図も損なってしまいます。
また、極端に響きの少ない環境では、演奏に違和感を感じたり(音同士が馴染まないなど)つまらない音になってしまい最適な建築音響空間とは言えません。
ホールの最適な残響時間は演奏される音楽のジャンルや室容積によってことなります。
クラッシクやアコースティクな音楽ではやや長め(ライブ)、歌の入るロックやポップスなどでは短めに(デッド)設定します。
上記のように、ホールの最適残響時間は、その使用用途によって変化するということです。
用途が多目的の場合は、可変残響装置・吸音パネル・反射板を設置することで、使用用途に合わせて響きの量を調節することが可能です。
残響時間の予測計算方法
残響時間は、下記計算式により算出できます。
この残響時間の計算式は、拡散音場が条件のもので、エコー・フラッターエコーなどの音響障害、部屋が狭く定在波がある場合は、残響測定結果と誤差が生じます。
以上が、電気音響設備設計の検討ポイント(残響時間の基礎知識)についてのご説明です。
電気音響設備設計を担当するには、建築音響・電気音響の知識はもちろんのこと、音響機器の仕様や施工後の音響測定まで、全ての知識が要求されます。
当サイト「プロ音響ドットコム」には、国内外の著名な音楽ホールやコンサートホールの電気音響設備設計を担当した技術者が在籍しております。
建築音響設計・電気音響設備設計の主な実績
- 東京学芸大付属高校講堂音響設備設計
- 大阪芸術大学8号館アフレコスタジオ設計
- 角川映画試写室 音響設計
- 広島大学芸術学部アートシアター音響設計
- セントメリーズインターナショナルスクールホール音響・映像設計
- 埼玉成恵会病院音楽ホール音響設計
- ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社試写室音響設計・監理
- Arquebuse Studio フォーリースタジオ音響設計
- 広島シネマコンプレックス八丁座音響コンサルタント
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